伊勢 貞宗（いせ・さだむね）

足利義政の寵臣だった伊勢貞親の子。1466年足利義政の命で家を継ぎ、山城国守護を務め足利義政・義尚の補佐にあたる。特筆されるのは足利義尚の養育で、一時は自邸に引き取ったりもしている。応仁の乱で混乱を極める京都にあって唯一の希望。諸将・庶民からも支持が厚かった。請所もふくめてそれなりの経済基盤を有していた。有識故実に通じ、和歌・連歌をよくする一方、数々の故実書の書写相伝を行い、伊勢流故実を大成した。