News release

「完全戦国年表」「MACHIDA PC MAP」更新休止に関して、作者より

1998年11月22日
完全戦国年表
MACHIDA PC MAP

ああ、ついに出してしまったか、という感じである。「完全戦国年表」(以下「年表」と略す場合がある)も、さっき見にいったら19996アクセス。やっと20000の大台に乗ることができた。「MACHIDA PC MAP」(以下、「MAP」と略すことがある)も、「ヨドバシカメラ」の開店レポートを期待してか、このところアクセス数が倍増している。せっかく期待してくださっている方も居るのに、と思えば残念だが、こればかりはアップ当初から決めていたことなのでしょうがない。

もし、「年表」や「MAP」が有料サイトなら、私がこの二つで食って行けるなら、更新中止なんぞせずに、数年間はこれで続けていけばいいのだ。現に、もっといい企画もいっぱい考えている。でも、それらの企画を実現するのには時間もない。お金もない。

 この2年弱、本当に学ぶ所大であった。メールを下された方、とくに有り難う御座います。ゲーム後略本にアドレスが載ったり、某有名サイトで記事になっていたり、商業誌の方に文章を書かせて頂いたこともあった。こんな、たいしたことのない、いつもはあーだ、こーだ言われている私に、そんな機会・経験を与えてくださった方には、本当に感謝です。

「完全戦国年表・第一版」は1995年3月に完成しました。結構自分でもいいものに仕上がったな、と確信しておりましたが、見せたのはわずかに数人。本当に自己満足にすぎませんでした。なぜ、「完全戦国年表」を作ろうか、と思ったかわよく分かりません。唯作ってみたくなった、それだけでしょうか。
 当初は紙メディアで売ろうかな、とも思っておりました。でも、どうやって売ればいいのか分かりません。ワープロ専用機版のままで、「新暦換算」を採用して「第二版」を作ろうかと思っていましたが、まずはパソコン用ワープロで作ってみよう、と思い、「MicrosoftWord」で移植していきました。「第一版」では応仁の乱開始だったのですが、「太田道灌江戸城築城」にまで開始年代を繰り下げてみました。また、終了年も第一版の家康死去から、由比正雪の乱までぶわっと広げました。こうして、「Doc版」の「完全戦国年表・第二版」が完成したのが、96年の冬に差し迫った頃でした。

既にその年の夏に、インターネットと繋がりまして、よくホームページを見ていたのですが、戦国系・ホームページも「まだまだ少なめ」な頃でした。「第二版」完成のころ、「ASAHIパソコン」の特集で、HTMLでホームページを作ろう、というのがありまして、<BR>や<HR>等の簡単なタグで作れることを知り、立ち読みで覚えて家に帰って、メモ帳で入力後「HTML」で保存すると、本当に作れるではありませんか! こうして私は個人ホームページ作りに没頭していきました。その中には、今は凍結された「うつけ月報On the web」(出していたら差別語で問題になっていただろうか?)、「越後博之の座間親臨公園」なる意味不明なページも多数含まれておりました。

「第二版」完成の頃、いつも通っていた町田に、とんでもなくでかいパソコンショップができました。「メディアバレー町田店」 わたしはオープン日に行きましたが、この店で何回も震えました。「すごい」と。もう、秋葉原に毎月行くような?必要はなくなったのです。でも、ただそれだけでした。そう、私の運命を変えたものは、「インターネットマガジン97年1月号」です。このなかのCD-ROMに入っていた「MapEdit」というソフトで「クリッカブルマップ」なるものが作れるというのです。何を作ろうと思いましたが、思いついたのが、「町田のパソコンショップマップ」 楽しんでいるうちにそこそこのものができあがってしまった。これはいい、といろいろと町田を走り回ったり、旭町に足を伸ばしたり、タウンページで電話番号を調べたり、いろいろやってみました。「完全戦国年表」も、年表だけでは寂しいので、日本各国の石高一覧表や、自分の見てきた「戦国時代関連メディア」を紹介する「戦国メディア市」などを書きました。

そして、1997年1月26日日曜日、私は「完全戦国年表」「MACHIDA PC MAP」を世に送り出しました。

それ以降のこの二つのページに関しては、それぞれのページの更新の履歴を本当に見て欲しい。毎回面倒臭いながらも、履歴をまとめておいて良かったと思う。圧巻である。主なところでも、「マップ」では、写真導入、いろいろあった「価格調査」、数多くの「ニュース」。「年表」では「日本の城リファレンス」とか、メディア市を30回連載したこと、そして、「完全戦国年表・第三版」の完成。本当にいろいろあった。まさに、私の青春でもあった。まあ、これだけが青春と言うわけでもないのだが。

「年表」では、いろんな戦国時代好きの人と出会うことができた。やっぱり世界は広いなあ、と。海外からのメールが来るのも「年表」である。「マップ」の方はもっと学ぶことが多かった。こっちは、大人の汚い世界も何回か垣間見た。イヤになった。でも私は続けた。「頑張って下さい」「応援しています」「『MACHIDA PC MAP』凄いですね」こんなに人に誉められることもなかった……こんなこと書くと、某革新的大手新聞に「インターネットに自分探しを見つけに行く少年」とか意味不明な記事を書かれそうなのでこれ以上はやめておこう。

もちろん、私にはホームページ更新以外の生活もあった。いつもそっちを優先した。密かにページ更新を優先させて現実逃避したこともあったが…… だけど、辛い分だけの収穫はあったと思う。

これを読んでいる、まだホームページをもって居ない方は是非とも、個人ホームページを作ってみることをオススメする。日記でもいい、写真集でもいい、親バカなページでもいい、オタクなページでもいい。同じような考えを持つ人はきっといるはずだ。

「いままで『年表』のサイトを作ってみたけど、『完全戦国年表』があるから……」とか「町田のパソコンショップマップを作りたいんだけど、『MACHIDA PC MAP』にはなあ」と考えている人ははっきり言ってチャンスだ。まあ、通常期でも作ってもらってまったく構わないんですけどね。本家???????(←限りなく嘘)が弱っている時に、本家の読者を奪えば、結構面白いよ~ってね。

これだけ大きな更新休止は、今回が最初で最後だと思う。だから、更新休止が終わった後は、本当に凄いページになる、見栄を張っておこう。一部の人は見たでしょうが、「完全幕末年表」やらのコンテンツも出てくるはず。「町田で自作」もやってみたいなあ。とにかく、お楽しみに。そして、それまでごめんなさい。